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職場では相談しにくい職場の悩み…

  • 2023年3月20日
  • 読了時間: 5分

更新日:2024年12月9日

こんにちは。

札幌市中央区のカウンセリングルーム、オフィスアイビーです。


雪解けがすすんで道路もすっかり歩きやすくなってきましたね♪

これからの季節はたくさん歩きたいなと思い、昨年履き潰してしまったスニーカーを新調しました。


歩いて歩いて、冬に蓄えた脂肪を落としていきたいと思う一方で…この夏に法改正で普及が進むと言われている"電動キックボードでの通勤”にも、ひそかに憧れているわたくしです。


さて、本日は、春から新たなお仕事に挑戦される方も多いと思いますので、仕事の悩みについて、想うことを書いてみました。

ちょっと熱く語り過ぎたかもしれませんが、オフィスアイビーの想いを知っていただく機会になれば、とても嬉しいです。


頬杖をついて物思いにふける様子の少年たち

まだまだ知られていない産業カウンセリング


カウンセリングに関心をお持ちの方は、以前に比べて増えてきていると感じます。


初めてお会いする方に職業を尋ねられ、カウンセラーをしています、と言うと、「私もカウンセリング資格を持っていますよ!」とか、「関心あります!」と言っていただく機会も少なくありません。

でも、“産業カウンセリング”については「…それは何ですか?」と訊かれることがまだまだ多いです。


“心理カウンセリング”や“スピリチュアルカウンセリング”など、“〇〇カウンセリング”というワードは浸透していても、産業カウンセリングはまだ知名度が低いんだなぁと感じる瞬間です。


そう言うわたくし自身も、カウンセラーという職業に興味を持ち始めて色々調べるまで“産業カウンセラー”の存在を知らなかったひとりです。


産業カウンセラーの活動の場というのが、主に企業などの組織の内部であり、その組織外の方には触れる機会が無い存在であることも要因かと思います。


組織に属して活動するからこそ、個人のケアはもちろん、環境の改善に向けた“組織へのはたらきかけ”を通じて、心身の不調をそもそも生まない風通しの良い環境づくりに取り組めるのは、強みであり重要な役割であると思います。


一方、当オフィスのような、組織外の独立したカウンセリングルームの場合、ご相談に来られた方のお話を伺うことはできますが、それを踏まえてお勤め先に直接はたらきかけたりすることが出来ません。


では、それなのにどうして、ご相談の場としてご利用いただけているのか、と言うと…


お越しいただいた皆さまからは、“社外だから安心して話せる”という点をよく、挙げていただきます。


メンタルヘルスケアへの意識は高まってきていますので、多くの職場で「ストレスを溜めずに相談を」という声掛けはされているとは思うのですが、やはり声を上げるのは勇気が要りますし、“辞める”ことも念頭に置いて悩んでいる場合は特に、一緒に頑張ってきた同僚や、お世話になった先輩・上司には打ち明けにくい状況もあると思います。


また、ご自身の中では確実に“モヤモヤ案件”なのだけれど、周囲は特に気にせず過ごしている様子だったりすると、「不満に感じるのは自分のワガママなんだろうか…」という気がしてくることもあると思います。


このようなケースの場合、当オフィスへご相談にいらした後に、「一度職場に掛け合ってみる」という決断をされ、後日「悩みの種が解消しました」というご報告をいただくこともあります。


ただ、残念ながら“声を上げたことで居づらくなる”ケースも無いとは言えないのが現状ですよね。


わたくしも以前、勤め先の風土に馴染めないことに悩み、カウンセリングを利用した経験があるのですが(その時の体験談はこちらです)、結局そのことを当時の上司や人事部に相談することはできませんでした。

声を上げることで、その後の居心地が悪くなるのでは…と怖かったからです。


ただ、カウンセラーという第三者に打ち明けたことで、“自分が抱いている違和感は自然なもので、ワガママや独りよがりなわけではなさそう…”と思えたことが大きな安心となり、仕事を続けることが出来ました。


本当は、「居心地が悪くなるのでは…」なんて心配せずに、働きにくさや疑問点を声に出しやすい職場であるのが理想的ですし、従業員用の相談窓口がもうけられていて、安心して相談できる、というのがベストだと思います


でも、現実にそういった環境ではない場合、誰にも打ち明けられずにひとりで悩んだ末、“退職”という重大な決断に至ってしまうのは、何というか…フェアではない…ですよね。


ソファに腰かけて相談をする女性とメモを取る相手


仕事を辞めたい、というお悩みのその後…


「職場が合わない、辞めたい」というお悩みのご相談はたくさんお受けしますが、ご相談ののち、実際に退職される方がすべてではありません。


結論はそれぞれ違えど、悩んだ末に納得して出された答えを手に、晴れた表情でカウンセリングを“卒業”されていく姿を拝見するたび、“気軽に相談できる場所”の必要性を痛感します。


春から社会人デビュー、という方もいらっしゃるかもしれませんが、カウンセラーに限らず、信頼の置ける相談相手を見つけていただくことは、仕事を続けていくうえできっと大きな味方になってくれると思います。


誰もが生き生きと働ける世の中には、悩みを一人で抱えこまずに相談する“お一人お一人の勇気”も、不可欠な要素だと思います。


皆さまの春からの新生活を心より応援しております✨

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