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仕事は楽しいかね

  • 2022年7月27日
  • 読了時間: 5分

更新日:2024年12月9日



デスクの上に置かれたスマホとノートPC


こんにちは。

札幌市中央区カウンセリングルーム、オフィスアイビーです。


お休みの日、待ち合わせの時間までちょっと空いたりすると、用もなく本屋さんをフラフラするのが好きなのですが、年に1度くらい『わ!やられた!』って思うタイトルの本に出会うことがあります。


私は出版に関わる仕事をしているわけでもないので、やられた!って思う意味は自分でもわからないんですが…


タイトルがもう、グサッと刺さってくるというか、絶対面白いじゃないですかこの本!っていう本、時々ありますよね?


ここ数年だと、整理収納コンサルタントの須藤昌子さんという方の片づけ本、「死んでも床にモノを置かない。」が強烈でした。


タイトルだけで、私の部屋が片付かない理由を見透かされているような気持ちになりましたし、読まずにいられませんでした。

そして今、このブログを書きながら、床にあったアイロンをそっと棚に戻してきました。


本日のBlogタイトルになっている『仕事は楽しいかね?(The Max Strategy)』も、書店で表紙を見ただけでグサグサっと心に刺さってしまった1冊です。


ドーテン デイル(著), きこ書房

このタイトルが刺さったということは、きっと、楽しいとは言い切れなかったんでしょうね…その頃。


今日は、本の内容とは直接関係ないのですが、私が働く人の心理に興味を持ちだしてから個人的にこっそりリサーチしてなんとなくわかった「仕事が楽しそうな人」と「仕事が苦痛そうな人」の違いについて、後々ソレにちゃんとした名前がついていることが分かったのでご紹介したいと思います。



仕事が楽しそうな人と、そうではないわたし…


私がこっそりリサーチを始めたのは、学生の頃から憧れていた職種に就き、日々頑張っていた30代の頃です。

その頃の勤め先にはわりと厳格なルールが多く、“よく言えばおおらか、悪く言えばがさつ” な私には少し窮屈に感じていたんです。


出張する機会が多いお仕事だったので、楽しそうに仕事をしている全国の若手や同世代やベテランの社員さんを捕まえては「仕事…楽しいですか?」と質問して、どうやったら自分もその人たちみたいにキラキラと働けるのかのヒントを得ようとしていました。


プライベートでも異業種交流の場に足を運んで、仕事についての皆さんの考えを教えていただきました。


そうやって、百人近くの方からの答えを集めていくと、どうやら共通点が有るぞ…ということが分かってきました。


後に『内発的動機付け』と呼ばれるものだと分かるソレは、当時の私の感覚では、『細かいルールなんてどうでも良い感』『私には気になって仕方ないことが、さほど気にならないくらい、他に何か大事なことがある感』という感じでした。


オフィスで話し合いをするスーツ姿の男女

内発的動機付けとは文字通り、自分の内面から沸き出てくるモチベーションを言います。

興味や関心があること、誰に頼まれたわけでもなく、報酬があるからでもなく、ただやりたくてやっていること…などがそうですね。


私が出会った方々で言うと、『うちの商品が大好きだから広めたい』とか、『お客様との信頼関係があるから、辞められないんだよねぇ』などの(会社に不満が全く無いわけではないけど)“なんだかんだこの仕事が好きなの”という方々。


あるいは『趣味との両立がしやすくて助かってる』などの、“プライベートの充実が一番なので”という方々にも多く出会いました。


“内発的”があるということは外発的動機付けというのもあります。

これは、外からもたらされるもの、例えば、物質的な報酬だったり、「評価されたい」「褒めてもらいたい」やその逆の「罰せられたくないから」という動機で行動することを言います。


この2種類の動機付けにはいろいろ面白い特徴があって、“内発的”の方は、持続性があり、満たされるとその後のやる気へ結びつくのに対し、“外発的”の方は、効きめがとっても短いようです。


「頑張ったらインセンティブはずむよ!」と言われたらやる気がますし、報酬がもらえたらその時はうれしいのですが、よおし!明日からも頑張るぞ!みたいな気持ちは長くは続かない、ということですね。


会社サイドとしては、またやる気を出してほしかったら、もっと魅力的なインセンティブを…と、用意し続けなければならないわけです。



“サステナブル”なモチベーション


大自然の中で手を広げて天を仰ぐ男性の背中

こうして、「自分に足りないのはどうやら、内から湧いてくる感じの“やる気”を見つけることのようだ」「それがある人は、環境への不満などはどうでもよくなるようだ…」ということをひとまず理解した私は、仕事のモチベーションアップに直結するのかは分かりませんでしたが、とにかく心が動くことには片っ端からチャレンジしてみることにしました。


その結果、「この職場でキラキラ働く」という当初の予定とは違い「私の人生このままで良いのかな…と悩みながら過ごしている人が気軽に相談できる場所をつくりたい」という想定外の目標が内から湧き出てしまったわけなんですが…


おかげ様で、今の仕事は、とても難しいし大変ですが、楽しいと感じています。


皆さんにとっての、内から湧いてくるやる気にはどんなものがあるか、よかったら是非聴かせてください。


働く人のQWL(職業人生の質)向上が使命である産業カウンセラーの一員として、より多くの方が「仕事は楽じゃない。でもなんだかんだ楽しい。」と日々感じながらお仕事が出来るように、お手伝い出来たら幸せです。























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