“Arbejdsglæde” 職場と幸福感について
- 2022年8月27日
- 読了時間: 3分
更新日:2023年1月20日

こんにちは。
札幌市中央区のカウンセリングルーム、オフィスアイビーです。
札幌は大通ビアガーデンが終了し、暖房器具のCMが流れ始め、夏ももう終わりかぁ…と少しさみしい気もしますが、この時期は毎年、定番お菓子の“秋限定・栗味”が店頭に並び始めるのでワクワクもしている栗好きです。
札幌市内ではひと昔前と比べて、石焼の甘栗を売っている専門店はほとんど見かけなくなりましたね。
毎年移動販売の栗専門店さんを追いかけていますが、タピオカドリンク店みたいなブームがいつか甘栗で起こってくれないかなぁ…とひそかに願っているわたくしです。
さて、本日は、数年前にある動画で出会った、「Arbejdsglæde」という言葉についてご紹介させていただきます。
動画はこちら↓(英語音声です)
もう10年以上前のプレゼンテーション動画なのですね!
「Arbejdsglæde」はデンマーク語で、「arbejds」が「work」、「glæde」が「happiness」を、それぞれあらわすそうです。
ネットの翻訳機能を使うと日本語訳として「働き甲斐」という言葉が出てくるのですが、上記の動画に出てくる、このArbejdsægldeの概念を世界中に広げようと活動されているデンマーク人のAlexander Kjerulf氏が、英語訳として「Happiness at Work」という英語を使われているので、“仕事(職場)における幸福度”みたいな表現の方が近いのかなと個人的には感じています。
このArbejdsglædeという単語、面白いことに、スカンジナビアのノルウェー・スウェーデン・デンマークの3国の言語には全く同じ意味を表す単語が有るのですが、英語をはじめ、他の国の言語ではぴったりくる単語がそもそも存在しないのだそうです。
動画の中でも、Arbejdsægldeの概念が無さそうな国の代表として、“Karoshi(過労死)の国”日本が紹介されているくらいですので…残念ながら日本語にもArbejdsægldeに該当する単語はなさそうです。
WorkとHappinessがセットになったこの言葉が示すとおり、スカンジナビアの国々では、仕事・職場に幸福度を求めるは当たり前のことだといいます。
給与や福利厚生などの条件で測られることの多い“Job Satisafctioin(仕事の満足度)”とは別に、その職場へ毎日出勤することに喜びを感じるか、一日の大半を占める仕事の時間が自分にとって幸福な時間であるかどうか、が仕事選びにおいては非常に重要なんだそうです。
一方日本では、最近でこそ、労基法改正で時間外労働の上限規制が定められるなど、“過労死の国”の汚名返上へ向かっている感はありますが、“職場にもっとハピネスを!”なんて発言をするとまだ何だか、変な人扱いをされる気がして言いにくいなと感じるのですが…皆さまの職場はいかがでしょうか。

幸福度が高まることによって社員の生産性や定着率(離職せずその組織にとどまる率)が上がる、という研究結果などに注目している企業には、CHO(Cheif Happiness Officer)という役職が設けられているところがあります。
日本語にすると“最高幸福責任者”で、文字通り、責任を持って社員の幸福度向上に努める役職です。
新型コロナウィルスで世界が激変し、ここ数年、幸せってなんだろう…と改めて考える人が増え、職場にも幸福度を求める人は増えてきていると言いますし、日本も、職場の快適さや仕事における幸福度について、もっと気軽に語りやすい世の中になっていったら良いですよね。
当オフィスに出来ることはまだまだ微力ではありますが…少なくとも、真面目に「職場と幸福度」について語れる場所であることは確かです!!
より多くの方が、ご自分にとっての幸せな働き方を見つけられるよう、お手伝いできれば幸せです。
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