はじめての労基署
- 2023年6月9日
- 読了時間: 5分
更新日:2023年6月23日
札幌市中央区のカウンセリングルーム、オフィスアイビーです。
先週の札幌はよさこいソーラン祭りで盛り上がっていましたね!
お祭り関係者ではなくても、街中を歩いていると華麗な衣装の踊り子さん集団とすれ違ったりするので、なんだかワクワクする週末でした。
みんなで一つのものを作り上げる姿ってなんであんなに眩しいのでしょうか✨
いつか決勝を会場で生観覧してみたいなぁ…と毎年テレビの前で思う、札幌市民です。
さて、今日は、先日訪れた労基署についてのお話です。
なにかの参考になれば嬉しいです。

札幌の労基署(労働基準監督署)の看板前で写真を撮影したものの、訪れた日が大雨で、とても使えるクオリティの写真ではなかったので、上はイメージ画像です💦
みなさんは、これまでの職業人生の中で、(労基署に相談に行ってみようかな…)とふと思ったり、同僚とそんな会話をしたことって、ありませんか?
私は20年近い会社勤めのうち、何度かそんな思いが頭をよぎったことがあります。
でも、実際に相談に行ってみたことがあるかというと、今までありませんでした。
労基署のお世話になる前に問題が解決に向かったり、自分がその職場を離れたりしたから、だったと思います。
産業カウンセラーとなってからは、“自分も会社員時代に一度くらい労基署へ相談しにいく経験をしておいてもよかったな”という思いが募っていました。
でも思い起こすと、なんだか相談しに行きにくい理由があった気がします。

行きにくかった理由①…とにかくハードルが高かった
労基署に相談したい、と思うに至るには、何か不当な扱いを受けたりだとか、理不尽な思いをしたり、というきっかけがあると思います。
自分の場合を振り返ってみて思い出せたのは、当時の勤め先に、社員のプライベートにまで干渉してくるような規則が存在した際です。
このとき“労基署”の3文字が頭をよぎったのを覚えています。
幸い、この理不尽な規則はほどなくして消滅したのですが、もしあのまま規則が存在し続けていたら労基署に相談していたかしら、と思うと…
当時の自分はそれでも、“外部に相談”という行動は起こしていなかっただろうと思います。
なんとなく、“労基署”という場所が、訪れるにはハードルの高い場所でしたし、“相談したらおおごとになってしまうのでは…”みたいな不安もありました。
行きにくかった理由②…わたしだけかしら、という遠慮
もう一つの理由は、自分としては納得がいかず不満を抱いているのだけれど、周りを見渡すと上司も先輩も同僚も平気なお顔で仕事をしているのを見ると、「不満なのはわたしだけかしら…」「我慢が足りないのかしら…」という思いが沸きあがってきた、というのがあります。
そして、理由①の、“自分が労基に相談することで、ことが大きくなってしまうのでは⁉”という不安もあったため、行動に移さないままモヤモヤとした日々を過ごしていました。
…が、今回実際に相談してみて、「あら、こんなことなら、もっと早く相談すればよかった」と感じました。

大ごとにはならないし、“わたしだけ”でもいい
今回わたしは、副業でお世話になった職場で少し気になることがあり、専門家のアドバイスをお聴きしたくて訪問しました。
フリーダイヤルの労働条件相談窓口もありましたが、自分の場合は対面の方が状況を説明しやすいと感じたので、直接訪問しました。
事前予約は不要でしたので、労基署の入っているビルへ直接行くと、総合受付があるのでそちらで入館手続きをします。
訪問先(労基署)、自分の名前と入館時刻を記入すると、入館証を渡され労基署のあるフロアへエレベーターで向かうよう案内してもらえます。
当該フロアの受付で、「仕事のことで相談しに来ました」とお伝えすると、壁で仕切られたブースに案内してもらい、そこで相談が開始されます。
と、ここまでの流れがスムーズ過ぎて、“ハードルが高いと感じていたのはなんだったんだろう…”と少々あっけに取られながらも、じっくり相談させて頂きました。
ちなみに、タイトルの『大ごとにはならない』の根拠ですが、入館証をもらう際に名前を記入した以外、自分の身元はもちろん、勤務先名も細かい情報も、一切明かさなくても相談が出来たから、です。
相談の内容が、「査察に入ってほしいです!」というものなら、むしろ「おおごとになってほしい」状況でしょうし、細かい情報提供が必要と思いますが、わたしのように状況説明だけでも、相談員さんはわかる範囲で丁寧に答えてくださいました。
なので、「相談に行ってきた」とわたしが周囲に言いふらさない(ましてやブログに書かない…)限り、相談に行った事実は隠したければ隠せるな、と感じました。
『“わたしだけ”でもいい』というのは、わたしの勝手な意見です💦
もちろん、個人的な不満をぶちまけに行きましょう!という提案ではありません。
でも、カウンセラーとしてご相談をうかがう中で、「私は気になって仕方ない…でも周囲は平気そうだし、気になる私がおかしいのかもしれない…我慢が足りないのかもしれない…」と、ご自分の思いを飲み込んでしまう、というお声をよく聴くので、つい付け足してしまいました。
気になる/気にならない は、仕事だけではなく私生活においても、人それぞれ随分と違うと思います。
わたくし自身も、友人から「そんなことまで気にして生きてるの⁉」と驚かれることがよくありますし(一方わたしは「え‼気にならないの⁉」と驚きます)、話題が変わると立場が逆になることもあります(落とした食べ物は3秒以内に拾って食べるタイプです)。
気になっていることを、「気にしないようにしよう」と努力するのは至難の業です。
今回ちょっと勇気を出して労基署へ相談しに行ってみた経験は、気持ちに整理がつく、とても良いきっかけとなりました。
また、労基署は、行くのに勇気を要するような場所ではないことも、よくわかりました。
今、まさに職場のトラブルでモヤモヤの渦中!という方は、相談を通じて問題をクリアにしてみるのも、よいのではないでしょうか。




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